サステナビリティ
エコファニ/三菱地所「三菱地所の強みを活かした、オフィス家具の循環プロジェクト」 前半
2024.02.29
“独自のサステナブル活動を行う企業にフォーカスする” という主旨でスタートしたインタビュー企画。初回となる第一弾のお客様は、三菱地所株式会社 新事業創造部で「エコファニ」事業を立ち上げた、事業責任者の本田宗洋さんです。
「エコファニ」は、移転の際に処分となる“まだ使えるオフィス家具”を再利用し、循環させる事業モデル。丸の内や池袋にショールームを設け、リユース家具マーケットの認知拡大に一石を投じました。また三菱地所の強みを活かし、引取や販売以外にも、物件と組み合わせたセットアップの提案なども行っています。
本日は、三菱地所が提案するコンパクトオフィスCIRCLES(サークルズ)五反田にお邪魔して、リユース家具が実際に使われている現場でお話を伺ってきました。
立ち上げのきっかけは「もったいない精神」!?
―まずは、本田さんがこの事業を立ち上げることになったいきさつをお聞かせいただけますか?
本田さん:僕が2013年に入社して数年、プロパティマネジメント業務に携わっていたのですが、オフィスマーケットはアップトレンドの時代。時代的にも、まだ「サステナブル」「SDG‘s」などという発想は今のように浸透していなかったと思います。
でも業務にかかわる中で、日々こんなにたくさんの椅子や机が処分されているんだという実態を把握したんです。休日などに現場を見に行って、実際に搬出されていく家具を目にし、これが本当に捨てられているとしたらもったいないなと、もったいない精神で見ていました。僕は貧乏性なので(笑)。
社会的背景×もったいない!
本田さん:次の四年間は、ビル営業にかかわりました。テナント誘致のためビル共用部の企画などもするようになって気づいたんですが、10年前に比べると、貸主側でラウンジや共用区画などに家具を用意するケースが増えたなと。ここ最近はモバイルPCの普及によって働き方が変わったという流れもあると思います。
さらに貸主側の発想も変わってきて、貸主側が家具をセットして貸すのが体感的に増えたという背景の中で、以前「もったいない」と思っていた家具を使って、うまく仕事につなげられるんじゃないかと思ったんです。
リユース家具をただ安く買って売る、ということではなく、三菱地所らしく引取販売をすることで、運営するビルの収支をよくするためのソリューションにつながるのではということで、社内ベンチャーを立ち上げ、事業化に至ったという経緯です。
社内でも理解してくれる人は多かったので、後押ししてくださる声は多かったですね。「本当にやるの?大変じゃない?」とも言われましたが(笑)。
リユース家具の名産地、それは丸の内!?
―ここに置いてある家具もリユース品なんですよね?とてもきれいで、まったく中古という感じはしませんね。
本田さん:ありがとうございます。「エコファニ」の家具の仕入れ先は、主に丸の内周辺なので、中古とはいえ、やはり高性能・高品質なものが多いですね。丸の内エリアは、リユース家具の名産地かもしれないですね(笑)。
丸の内にショールームを展開しているのは、丸の内周辺からの入荷であれば物流費が減って、お客様の負担が減らせるためです。また、実際に商品に見て触れて、納得して買ってほしいという理由もあります。
仕入れは厳選していますが、やはり中古なので、傷があるものあります。それでも価値を感じていただける方に、検討していただきたいなと思っています。
「エコファニ」で極力モノを動かさない仕組みづくりを
―今後の取り組みや展望をお聞かせください。
本田さん:環境に配慮するならば、モノを動かすこと自体がCO2排出には一番よくないんですね。なので、今後は入居から退去までワンストップでできることを増やせたらいいのかなと。
当社には、物件があり、リユース家具のストックがあり、なおかつ回収できる場所も工面できる。移転や増床を考えるとき、「エコファニがある」と思ってもらえるような仕組みを考えていければいいですね。最小限のコストで効率よくモノを動かし、快適に回せるような新しい仕組みが浸透していけばいいなと思っています。
―本田さん、貴重なお話をありがとうございました。
たくさんお話いただいたので、引き続きインタビュー記事 後半にてご紹介させていただきます。
次回の更新をお楽しみに!
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