
オフィス移転事例
Vol.12 株式会社ACWEB「退去企業&入居企業のWin-Winが叶う”つながるオフィス”な居抜き移転」
2025.03.06
前号に引き続き、KDX西五反田ビルに移転された株式会社ACWEBの代表取締役・木村謙太(きむら けんた)様にお話しを伺います。ACWEBさんは、企業とエンジニアのマッチング事業をIT分野に特化して展開されており、設立7年目にしてすでに5回、五反田エリアで移転をされている成長企業さんです。 今回の物件は、“未公開物件”に居抜きで入居した事例です。タイミングと条件が噛み合えば、退去企業・入居企業ともにコスト節減や時短が叶うWin-Winな移転なため、移転を検討中の企業にはぜひご覧いただきたい記事です。 今回は、実際に『つながる移転』をされた好例として、そのメリットデメリット、リアルな感想などをお話しいただきます。
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ここが大変!”つながる移転”!
(溝口)今回の移転は、「居抜きで退去したい」という意向の会社さんが後継テナントを探していて、そこに後継テナントとしてACWEBさんが入ることで、居抜きオフィスが退去企業と入居企業を繋げた”つながる移転”でした。前入居会社さんの居抜き退去が実現する前入居会社さん側からすると、解約予告を出す前の段階で後継テナントを探し、決まり次第退去に向かって移転先探しやオーナーさんとの調整、解約予告などが発生します。
一方で入居会社さん、つまりACWEBさん側から見ると、移転先の選定、現ビルの解約予告といった通常の移転準備の前に、前入居会社さんの移転意志や条件、オーナーさんとの調整によって、各種条件が変動するといった不確定要素に備える必要が出てきます。
もちろん、物件ご紹介の段階で木村さんにはご説明していますが、実際にさまざまなすり合わせ、スケジュール調整は大変だったのではないでしょうか。
(木村さん)そうですね。物件に関しては、居抜き物件で広さも内装もエリアも完璧に希望通り。しかもお得な“未公開物件”ということで、すぐに移転意志を固めました。ただ、退去される会社さんが調整に時間が掛かったようで、移転時期がいつになるのか宙ぶらりんの期間があったのは確かですね。管理会社やオーナーさんの決定で予定が立て直しになることもあり、いつ解約予告を出せばいいのか、ちょっと悩みました。
ただ、前オフィスのビルは解約予告期間が短かったこと、さらにオーナーさんに相談したところ、「解約出しても1カ月くらいは長くいてくれてもいいよ」と快く言っていただいたこともあって、あまりハラハラしないで済みました(笑)。
(溝口)前のオフィスビルも内装付きのセットアップ物件で、入居・退去のしやすさがポイントの物件でしたね。

左写真:居抜きで入居したオフィスの個人ロッカースペース、右写真:居抜きで入居したオフィスの会議室
相互の進捗把握も重要!
(溝口)我々も退去会社さん入居会社さんを同時に仲介するのは珍しく、かなり四苦八苦しました。先方さんの予定ありきということで予定が読めない中、木村社長には前オフィスのビルオーナーさんと解約時期の調整など、率先して対応いただいたので、とても動きやすかったです。スケジュール以外では、何か不安だったところはありましたか?
(木村さん)情報共有でしょうか。うちと溝口さんの間では、きちんとできていましたが、仲介会社を挟んだ先に退去会社、管理会社、ビルオーナーがいるので、最初はあちらでどんな話が行われているか不透明でしたね。
溝口さんが橋渡し役として、退去会社さん、管理会社さん、オーナーさんの意向や、どこまで進んでいるのかという進捗も共有してくれたので、不安はなかったですよ。二度ほど、退去会社さんとの面談も設定してもらい、先方の担当者さんとの意思疎通ができるようになったので、細かいやり取りも直接スムーズにできました。
ただやはり、退去と入居という動きがセットになるので、どうしても相互の関係性は重要になりますね。双方の意思を汲んで、丁寧に調整してくれる仲介役は不可欠だなと思いました。
率直な感想は…
(溝口)木村社長の柔軟な対応力に助けていただいた部分が大きいです。前編でもちらっと話が出ましたが、前入居会社さんの解約時期がずれ込んだり、予想外の敷金を希望されたりと、トラブルもあれこれありましたが、その都度その笑顔とコミュニケーション力で華麗に対応され、先方ともいい関係を築いていただきました。
最後に、今回のいわゆる“未公開物件”への申込・ご契約調整、実際にご経験されて率直にいかがでしたか?
(木村さん)この物件で契約を進めよう!と、決めたときは、“未公開物件”云々というのは全く知りませんでした。ただお話しを進めていく中で、居抜きで出たい、居抜きで入りたい会社をタイムロスなくつなぐスピード感、さらにオーナーさんにとってもメリットがあるのは、移転スタイルとして魅力があると思いましたね。
入居会社として入った僕らも、物件の価格、広さ、内装、エリアと全てにおいて大満足な移転になりました。先方との調整やスケジュール管理の大変さは間違いなくありますが(笑)、それでも大変さを上回るメリットを実感しています。
次に移転を考えるときは、優先的に検討してみると思います。とはいえ、当たり前ですがとにもかくにも物件次第なので、あくまで機会があれば、です。あとは、会社のニーズを踏まえて、丁寧に橋渡しをしてくれる仲介担当の方がいないと、ちょっと厳しいかもしれない(笑)。

左写真:株式会社ACWEB 代表取締役 木村謙太さま、弊社SOI事業部 溝口、右写真:居抜きで入居したオフィスの会議室
インタビュー記録
居抜き移転は、退去する会社と入居する会社の間で、ある程度調整が必要になります。仲介担当が仲介を担うのは当然なのですが、入居・退去会社さんのご協力が必要な場面も多くあります。
今回は、特に複雑な構図での移転となりましたが、木村社長のあかるい笑顔とコミュニケーション力、そして柔軟な対応力のおかげで、とてもスムーズに移転が完了しました。さすが、人と企業をつなぐお仕事をされている方だなと勉強になりました。
ご家庭では、なんと六人(!)のお子さんのパパでいらっしゃる木村社長。公私にわたってご多忙の中、インタビューに快く応じてくださり、ありがとうございました。今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
希望の居抜き物件が見つからないという企業様、また居抜き移転を検討中という企業様は、ぜひ一度お問い合わせください!
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