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オフィス移転事例
VOL.10 株式会社プレイブレーン「ゲームに特化したクリエイティブエイジェンシーの大規模『居抜き』オフィス移転事例②」
2025.02.06
オフィス移転の際に、内装の原状回復をしない状態で退去し、次のテナントにそのまま利用してもらう『居抜き移転』。コスト的にも時間的にも無駄が省けるだけでなく、運搬や廃棄に関わるエネルギーも省けるため環境面でも評価され、今や移転の第二の選択肢になりつつあります。このコラムでは、居抜き移転のリアルを知っていただくため、実際に居抜き物件で移転された企業様のインタビューを掲載しています。
今回のお客様は、前号から引き続き、株式会社プレイブレーンのCOOの上野さん。同社は2023年3月、東京都・目黒エリアにある300坪の大型居抜き物件に移転されています。後編となる今号では、主に内装レイアウト・デザインに関するお話しを伺います。eスポーツの大会運営や配信制作、Web構築やコンサルティング、マネジメントなど、独自の事業展開をしている企業さんならではの内装について、仲介を担当した弊社・小河原が教えていただきました。
お客様の会社情報 |
スタジオの環境・動線を重視したレイアウト
(小河原)オフィス全体のレイアウトについて、どのようにデザインされたか詳しく教えていただけますか?
(上野さん)基本は居抜きオフィスなので、元々の内装を生かしています。弊社が入居に当たり、内装工事をしたのは一部で、個室を増やしたぐらいです。
レイアウトを作成する上で意識したところは、執務スペースと配信のためのスタジオエリアをしっかり分けたところです。入口から右側の開放的なエリアを社員たちの執務スペースにし、左側をスタジオエリアにしています。4つのスタジオの近くにゲスト用の控室も同数設置し、執務スペースとスタジオエリアで動線をしっかり切り離せたところが非常によかったですね。
スタジオ同士が隣接すると、音がぶつかる可能性があるので隣同士にしたくありませんでした。内見時にみたレイアウトだと会議室がずらりと並んでいたので、もとのレイアウトを活かしスタジオ同士が隣り合わないように設置しています。
そのまま活用とは言っても、やはり防音性能は必須なので、会議室の内側にもスタジオ内と同様にフェルト素材の緩衝材を貼り付けるなど、必要な手間はかけています。
意識せずにできあがった内装
(小河原)オフィスに入ったとき、遊び心のある内装だなと感じましたが、内装デザインに関してこだわった部分はありましたか?
(上野さん)こだわりはほとんどありませんね(笑)。前のテナントさんがいいものを残してくださっているので、デザインに関しては、会社のロゴと電飾を飾る程度にとどめています。
敢えていえば、大きなバーカウンターが会社ならではのワンポイントかもしれませんね。これは当初、配信の背景用に購入したものだったんですが、今では、仕事終わりに社員同士がお酒を飲んで交流する場として、欠かせないものになっています。もちろん、お酒は会社負担です(笑)。
そして、そのバーカウンターの前にある大きな長テーブルが、前のテナントさんが処分しようとしていたところを譲り受けたもの。今やランチにバータイムにと、社員みんなが愛用しています(笑)。
あとは、配信に関連したゲームキャラクターグッズや、自社でデザインしたグッズ、社長が「絶対に飾ってほしい」と言い張ったお気に入りの絵などがあちらこちらに飾ってあるので、そういったものが会社の個性を作っているのかもしれませんね。
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左写真:オフィス中央の長机 コニュニティースペース、右写真:前オフィスから持ってきた絵
快適な環境で働くことの大切さを実感
(小河原)今後、こんなオフィスにしたいなどの希望はありますか?
(上野さん)移転から一年以上が経って、快適な環境で働くことの大切さを実感しています。このオフィスに移転してから、在宅だった社員も出勤するようになり、みんななごやかに働いてくれています。
大きく開けた窓と広がる景観、広々とした空間はもちろん、執務スペースのデスクは、eスポーツ仕様のゲーミングチェアに合わせてゆったり間をとっているので、狭苦しさがない。緑のあるテラスやバーカウンターなど、息抜きができるスペースも多い。だからこそ、おだやかに効率よく仕事ができている、というのを実感しています。
お客様にも、明るく開放的な空間で商談できると喜ばれていることもあり、自分にとって、企業のオフィスの在り方を見直した移転でもありました。これまでは、頭では必要性を理解していても、あまり意識したことはなかったんですけれどね。
今後については、スタジオ側にeスポーツ選手の壁画をスタジアムっぽくずらりと貼りたいとか、個人的な思いはいろいろありますが(笑)、やはり利用する人の快適性を追求した、いいオフィスを作っていきたいというのがすべてですね。
(小河原)上野さん、お忙しい中ありがとうございました。
「オフィス環境の大切さ」は、私自身も仲介業務をしている中で、日々実感しているところです。今回の移転で、もともとあるものをうまく取り入れ、そこに自社の個性を組み込み、快適なオフィス環境を作られている様子を見せていただき、大変参考になりました。
今後とも、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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